原城の聖マリア観音|クラウドファンディング動画
原城の聖マリア観音|インタビュー動画制作実績
プロジェクト概要
南島原世界遺産市民の会より、彫刻家・親松英治氏が40年をかけて制作した「原城の聖マリア観音」の映像制作を依頼されました。 島原の乱の慰霊のために制作された10mの彫刻を、より多くの方に知っていただくための募金活動用映像として、 16mmフィルムとREDカメラを用いて制作。親松氏の深い想いと作品の魂を映像で表現することに成功した事例をご紹介いたします。
クライアントの課題と私たちのアプローチ
課題
40年という長い年月をかけて制作された彫刻の価値と意義を、短い映像で効果的に伝える必要がありました。 特に以下の点が課題として挙げられました:
- 40年間の深い想いを短時間で伝えること
- 宗教的な意義と芸術的な価値の両立
- 募金活動に結びつく共感の獲得
解決策
以下のアプローチで課題解決に取り組みました:
- 16mmフィルムとREDカメラを組み合わせた映画的表現
- インタビューは音声のみを使用し、より詩的な映像表現を重視
- 日常的な風景と彫刻制作のシーンを効果的に構成
映像表現へのこだわり
1. シネマティックな表現
撮影上の工夫:
16mmフィルムとREDカメラを使い分け、それぞれの特性を活かした撮影を実施。
特に光の陰影を活かした彫刻の表現や、朝の自転車シーンなど、詩的な瞬間を捉えることに注力しました。
2. 音声と映像の分離
演出上の工夫:
インタビューは音声のみを使用し、映像では日常の瞬間や制作風景に焦点を当てることで、
より深い感情的な共感を引き出す構成としました。彫刻制作の音、自転車の音など、
自然な音の質感にもこだわりました。
3. ストーリー構成
編集上の工夫:
90秒という短い時間の中で、「決意」「苦悩」「祝福」「展望」という4つの章立てで構成。
それぞれのシーンで異なる撮影手法を用い、物語に深みを持たせることに成功しました。
制作プロセスの特徴
1. 丁寧な取材
親松氏との複数回に渡る対話を通じて、40年間の思いを深く理解することから始めました。 島原の乱の歴史研究も並行して行い、作品の背景となる文脈も十分に把握しています。
2. 計画的な撮影
マリア観音像のある工房、自宅、教会など、複数のロケーションで3日間の撮影を実施。 16mmフィルムでの撮影も含め、効率的な撮影計画を立案し実行しました。
3. 細部へのこだわり
彫刻の質感を伝えるライティング、自然音にこだわった録音など、 視聴者の感情に響く細部の表現にこだわりました。
プロジェクトの成果
完成した映像は高い評価をいただき、募金活動でも効果を発揮しています。 特に以下の点で成果が表れています:
- 視聴者からの深い共感の獲得
- メディアでの取り上げ増加
- 募金活動の認知度向上
2024年9月10日時点での支援金総額:63,300,000円
映像制作のご相談
ドキュメンタリーや企業PR動画など、映像制作に関するご相談を承っております。 特に文化・芸術分野や社会貢献活動の記録など、深い物語性が求められる案件を得意としております。
©Gurus Film Production Inc.